依頼する前にチェックしよう!工務店をうまく活用するためのポイントなどを徹底紹介

このサイトでは依頼する前にチェックしておきたい、工務店をうまく活用するためのポイントなどをご紹介しています。
家づくりには高額な費用や時間がかかったり、簡単に建て直しができないため誰でも失敗しないか不安です。
家づくりを成功させるためにはあらかじめ知識を知っておくことがポイントとなります。
知識があることで避けられる失敗や、施工後の満足度につながることも。
これから家づくりを始める方の参考となるような情報を分かりやすくお届けします。

依頼する前にチェックしよう!工務店をうまく活用するためのポイントなどを徹底紹介

工務店は地元密着型で営業活動を行っている中小規模の会社です。
地元に根ざしていることで周辺エリアの情報に詳しかったり、その土地ならではの風土や気候に適した家づくりが行えます。
東北や北海道といった豪雪地帯や沖縄など海が近いエリアでは、安全に暮らすために専門的な知識が必要となることも。
長い間その地域で営業しているような工務店に依頼すれば、その地域に適した家づくりが行えるはずです。
家から近い場所にある工務店ならトラブルがおきた際にすぐに駆けつけてもらえるでしょう。

信頼できる工務店を見極める際の基準

信頼できる工務店を見極めるためには、新築住宅のみを取り扱っているかどうかという基準でチェックすることが大切な要素で、注文住宅を建てる場合は新築を主業務としているところを選ぶことで失敗の確率を減らすことに繋がります。
工務店の中には新築住宅だけでなく、リフォーム・建売・マンションの内装工事・店舗工事・ハウスメーカーの下請け・解体などといった仕事を兼業しているところも多くありますが、新築以外の仕事を扱う理由の大半はその工務店が新築だけでやっていける能力がないことを意味するので、信頼して依頼することは難しくなります。
また、新築よりもリフォームや建売の方が作業日数の割に単価が高く、仕事内容もそれほど難しくないため、効率よく利益を得られることから利益重視で兼業している可能性も否定できません。
利益を重視している工務店に新築を依頼すると、仕事の質よりも工期の短縮を優先されてしまうケースも少なくないので、新築住宅のみを取り扱っているところは信頼できるといえます。

工務店がハウスメーカーより優れている点

注文住宅の依頼先で選びではどこも同じように感じてしまい決められないことがあります。
依頼先の選択肢の一つである工務店のハウスメーカーよりも優れている点を知ることで決め手が見つかるかもしれません。
工務店は地域密着型の狭い範囲で営業活動を行っているため、周辺地域の土地勘に詳しかったり、その土地ならではの風土に適した家づくりを得意とします。
また中小規模の会社であることから、オーダーメードのように設計の自由度が高かったり融通が利きやすいといったメリットも。
地元に根ざしているため、距離感が近く感じられ家の悩みなどを相談しやすく、トラブルの際はすぐに駆けつけてもらえます。
ただし工務店はどの会社も品質や技術が一律というわけではありません。
そのため依頼した会社によって施工後の仕上がりやアフターフォローなどに差ができてしまうことも考えられます。
依頼する際はこれまでの実績を確認するなど見極めることがポイントです。

工務店が建てられる住宅の規模やタイプ

工務店が建設できる住宅の規模に関しては、それぞれの店舗で提供しているサービス内容や業務形態によってかなり違います。
一般的な工務店は地域密着型でサービスを提供しているため、新築一戸建てや注文住宅のように個別の顧客に対して提供することが多いです。
それほど大きなものになることはなく、あくまでも個人が手に入れられる範囲内でのタイプを提供することになります。
実際に、工務店では小規模でサービスを提供しているところも少なくありません。
そもそも、建設作業を請け負っていないリフォーム専門のタイプもありますし大手のハウスメーカーの下請けとして業務を行っているところも多いからです。
この場合、個別具体的に検討をして相談をしていかないと自分たちが求めている内容で納品をしてもらうことができなくなるケースもあります。
ですから、工務店を探している場合には何よりもその店舗がどういった形で業務を行っているのかをまずはチェックすることが重要です。

工務店との相談から着工までのステップ

工務店に住宅の施工を依頼する場合のステップは、ヒヤリングからはじまります。
工務店に相談する時点で、住宅購入者はすでに住まいのイメージがある程度固まっているでしょうから、それを詳しく担当者に伝えましょう。
面談を何度か重ねていくと、工務店の担当者が具体的なプランを提示してくるので、さらに検討をして決定をしていきます。
依頼先によっては、プランを提示してくるときに模型や図面、CGイメージなどをつくってきてくれることがあり、内容を決めるときには大いに参考になります。
プランが決定したら、それを実現させるのに必要な資金を計算し、調達方法を決定して土地探しを開始します。
土地が決まったら、相談をしつつ建物の詳細な図面・設置設備などを決めていき、固まったら見積もりを出してもらいます。
見積書の内容について説明を受け、十分に納得することができたら工事請負契約を締結します。
このあとは建築確認の手続きを経て着工となりますが、土地によっては建設工事を始める前に地盤改良工事が実施される場合があります。

工務店の繁忙期を避けて依頼するメリット

工務店にも繁忙期と閑散期があるわけですが、比較的忙しくない時期に依頼することには、どのようなメリットがあるといえるでしょうか。
1つはやはり電話が通じやすくてすぐに相談できること、いつでも連絡が行えて頻繁にやり取りできることが挙げられます。
工務店は家づくりにおける重要な相談相手ですから、こまめに連絡が取れたり話ができるのが理想的です。
忙しいからという理由で後回しにされてしまうと、本当に話したいことを忘れてしまったり、相談したいことが次から次にあらわれて溜まってしまいます。
これでは家づくりがスムーズに進められないので、工務店に相談するなら繁忙期を避けるのがベストというわけです。
作業的にも時間的にも余裕のある工務店は対応にも余裕が見られますし、しっかりと時間を取って話を聞いてくれます。
本当につくりたい家の話ができますから、計画通りに工事に着手したり作業が順調に進む意味でも、閑散期に問い合わせたり話を始めるのが良いのではないでしょうか。

工務店の標準プランに含まれない作業

工務店の標準プランでは、主に本体工事や付帯工事が行われますが、それに加えてさらに追加の工事をオプションで付ける事ができます。
だけどオプションを付ければ、当然ですが標準工事では使われない建具や設備機器を用いるため追加の費用が発生してしまいます。
標準プランで使われる建具や設備機器は、いつでもどこでも入手が可能で比較的にコスパのいいものを用います。
例えば、通常は価格の安い杉材の柱を使うところに、国内の最高級の屋久杉を使って欲しいと要望を出したり、外国の入手困難な珍しい木材を希望すれば当然ですが入手に掛かった購入代金と探す手数料などが発生します。
工務店に際限なくグレードアップの要望を出せば、標準のプランの倍以上の金額になる事もあります。
また材料だけではなく、あまり木造建築で使われてない工法や外注で受注生産しないといけない場合にはそれらの経費も上乗せされて行きます。
だから工務店に要望を伝える時には、費用をいくらでも出せるお金持ちでもない限りはどのぐらいの予算オーバーがあるのかも考えて注文を出す必要があります。

工務店の実績をチェックする方法は?

家を建てたいと思ったときに、家の金額や広さはもちろんですが、そのほかにも「どこに依頼するのか」が大きなポイントとなってきます。
たとえば住宅メーカーに依頼するのか、工務店に依頼するのかで、家づくりもぐっと変わってくるものです。
そこで、今回は工務店選びに失敗しないための、実績のチェック方法をご紹介します。
これから工務店で家を建てたいとお考えの方は、ぜひ参考にしてみてください。
工務店で家を建てる大きなメリットは「その地域に根差したお店に依頼できる」ということです。
そのため、周囲に依頼をされたことがある方がいるのであれば、その口コミを参考にするのが一番の手ですが、参考にできないという場合には、ホームページをチェックするのも手です。
大抵はこれまでに建てた家の写真や、建てた方の参考が記載されているため、件数が多いほど、そのお店を利用したときの傾向や、実際にどのような家が建てられるのかが分かるものです。

工務店ごとに異なる得意な工法や取り組み方

注文住宅で家づくりを行う人の多くは工務店を利用しているという調査結果がありますが、これはハウスメーカーと比べると設計自由度が高いことなどが理由になっているのではないでしょうか。
もちろん、ハウスメーカーもカスタマイズすることで自由設計は可能になるけれども、工場で大量生産を行うなどからも規格から外れるとコストが高くなりがちです。
その点、工務店は自分たちの好きな間取りやデザインの家を建てることができる、規格や制限などが少なく自由設計を実現してくれるわけです。
ただし、工務店は特異な工法やデザインがありますので、それぞれの会社の特徴を調べて自分たちの個性を活かした家づくりができるのか否かを調べることが大切です。
ちなみに、工務店が得意にしているのは木造軸組みや在来工法などで、他にも鉄筋コンクリート造やツーバイフォー住宅などで家づくりができる会社もありますし、フランチャイズ経営の場合は独自の手法で対応している所もあるようです。

工務店に住まいの保守点検やメンテナンスを依頼

家づくりを工務店に依頼するのであれば、完成した後の住まいの保守点検やメンテナンスもあわせて依頼をするとよいでしょう。
工務店であれば設計から施工まで自社で一貫して作業をしている分だけ、出来上がった家に対しては誰よりもくわしい知識をもっているはずです。
たとえ不具合があったとしても、すぐにスタッフが駆け付けて点検整備をしてくれますし、劣化の度合いに応じて定期的に必要となってくるメンテナンスの作業などもスムーズです。
特にキッチンやバスルームの配管のゆるみ、継ぎ目からの漏水などは、生活のなかで頻繁に使う設備だけに新築から何年かを経過すれば発生しやすくなりますし、これを放置するとカビや腐食などの原因となります。
また外壁塗装や屋根の葺き替えなどは住まいのメンテナンスのなかでもかなり大掛かりなものですが、新築から15年から20年も経過すれば、やはり検討しなければならないタイミングが到来したことになりますので、コストを安くしかもスピーディーに進める上では、工務店の力は欠かせないものです。

著者:上田数雄

筆者プロフィール

福井県福井市生まれ。
親の跡を継ぎ地元で工務店を経営中。
工務店に関する記事を書いています。
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